5月1日に「日本選手権競輪」が開幕。日本選手権はダービーと呼ばれ、今回で80回目の歴史を数える。
ダービーがGⅠ最高峰にランクされる理由は幾つかある。GⅠ開催数は今年、高松宮記念杯が第77回、オールスターが第69回、競輪祭が第68回を迎える。ダービーの歴史は長い。次に出場選手数。私が知る40年前からダービーは162人で4大特別時代(ダービー、宮杯、オールスター、競輪祭)から最多。
99年にGⅠ開催日数が見直しされた時期に高松宮記念杯、競輪祭は6日制→4日制、オールスターは6日制→5日制に変更されたがダービーは6日制のまま残った。出場選手数も162人のままで勝ち上がり方式も変わらない。02年の立川ダービーは敗者復活戦と準決4個レースの導入を行ったが、これは4日目の「ゴールデンレーサー賞」に価値を付けた試みで勝ち上がりの厳しさは変わらない。
162選手による優勝争いは見応えがある。6日制に戻した高松宮記念杯と競輪祭の現行108人とは違う。ダービーは最終日まで出走できるのは99人。すなわち、63人は5日目までに帰郷となる厳しさがある。最終日に順位決定戦(準決勝4~6着の9人)が残るのもダービーならではだ。
ダービーが現行の5月開催(GW期間頃)に変更されたのは16年5月の70回大会から。それまでは3月開催(主に春分の日前後)が定位置。15年まではGW期間の記念といえば〝湘南ダービー〟と呼ばれる平塚記念の開催時期だった。
平塚で初めてダービーが開催されたのは86年の39回大会。優勝は滝澤正光(千葉=引退)。以降、23年の77回大会まで6回の平塚ダービーを開催したが03年の56回大会で山田裕仁(岐阜=引退)が02年に続いてダービー連覇。18年の72回大会で三谷竜生(奈良)が17年に続いてダービー連覇の記録を残した。今大会でダービー連覇に挑めるのは吉田拓矢(茨城)1人。湘南ダービーで偉業なるか。
◇中林 陵治(なかばやし・りょうじ)熊本県八代市出身の63歳。慶大卒。87年5月の花月園新人リーグ(倉岡慎太郎ら59期生)で競輪記者デビュー以来、現場取材一筋39年。デビューから見た選手で最強は神山雄一郎、最速は吉岡稔真。


